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ふもとっぱら放牧牛とは?

2023年公開予定の映画『ケト・サピエンスは牧草牛の夢を見るか?』

本作は、健康で美味しい和牛の真実を追いかけたドキュメンタリーです。主人公はもちろんドクター斎藤。和牛のルーツ(歴史)を辿り、牧草和牛を育てるために医師でもありお肉屋さんを経営する彼が奔走するストーリー。全国を旅しながら生産者や研究者と出会い、富士山のふもとで牧草牛を育て始める姿を描いています。

「ふもとっぱら放牧牛by Saito Farm」は、ドクター斎藤がこの映画のロケの中で出会った和牛生産者、岡山の「哲多和牛牧場」の経産牛(出産を経験した牛のこと)を屠畜前に放牧し、体質改善を図るという試みの牛。稀少な映画から生まれた稀少な牛です。

富士山のふもと「ふもとっぱら」での放牧が実現

苦労したのは経産牛の放牧に協力してくれる場所を探すこと。ご縁があって実現したのが「ふもとっぱら」でした。

富士山の西側、朝霧高原エリアで「ふもとっぱらキャンプ場」を営む竹川さん(株式会社ふもとっぱら経営者)は、毛無山地での金山経営に関わられた竹川家のご子孫。戦国時代より先祖代々(もっと古いのですが資料が消失してしまい、今川時代までしか辿れないそうです)、ふもとっぱらの山々を所有し、近年は林業を営んで来られました。

東京農大の借地返還を機に、体験型宿泊施設「ふもとっぱらキャンプ場」をオープン。竹川さんはこのキャンプサイトを「森林・自然カルチャーのハブ」と位置付け、「家畜を飼うことで森林を維持する風景を来場者に見せて、体験させたかった」というお考えをすでにお持ちでした。そして「ふもとっぱら放牧牛」が実現したのです。